23/04/2010

-SEMAMORI stetches-


背守り」という日本の風習をご存じですか?
















私はつい先日、藍染め作家で「背守り」の蒐集家でもある
鳴海友子さんにお会いしてお話を聞くまで、
耳にした事すらありませんでした。

その昔、医学の知識や技術が乏しかった頃
産まれたばかりの命は失われやすく、

子どもが健やかに育つ様という気持ちを込めて
祈りの しるし を着物に付けたのです。

魔物は背中から忍び寄り、魂は背中から抜けやすい、
と考えた人々は
魔物を睨む として 縫い取りや房、
小さな布切れや刺繍などを 背中に 縫い付けました。

これが「背守り」です。

鳴海さんは、「背まもり」は祈りの形だから
こうでなければというのでは無いと思う。
とおっしゃって、

muniの子供服にも
なにか私なりのやり方でも良いので
取り入れてみては?と提案してくださいました。

当時の着物に縫われているものや、
見本帖にあるステッチを見せて頂いたところ
これが可愛い。
そして ひとつひとつのモチーフに
ちゃんと意味があるのです。

早速あたらしいワークキャップの後ろに
その中から
かごめ」というものを刺繍しました。

イスラエルでは「ダビデ星」の6芒星。
日本では 籠目(かごめ)に魔力があると信じられ
呪府に使われたり、忍者の家紋にもなっていました。

全ての作品にとはいきませんが
これから少しずつ、
色々な モチーフのものを紹介していきたいと思っています。

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